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「AI英会話」って何?これまでの英会話とどう違う?

2023.12.15

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2023年、あらゆるシーンでChatGPTのスゴさが語られ、生成AIの脅威や活用方法が話題になりました。皆さん一人一人の生活にも、AIがぐっと身近に感じられた1年だったのではないでしょうか。

さて、皆さんが英語学習について色々と調べている中で「AI英会話」「AI英語学習」を目にする機会も増えたと思います。この記事では、「AI英会話って、時々聞くけど何?」「AI英会話とこれまでの英会話、何が違うの?」といった疑問について解説していきます。

■AI英会話・AI英語学習とは?

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「生成AI」が話題になったことにより、にわかに注目を集めている「AI英会話」や「AI英語学習」。ChatGPTで多くの人が体験した「AIとの会話」に音声認識と合成音声を組み合わせることで、<声で話しかける→AI側が音声認識で受け取る→文章生成AIが返答を用意する→合成音声で返答される>という流れで会話することができます。技術進化により、スムーズに、とても自然な返答が生成されるようになったため「これを英語でやれば英会話の練習になるのでは」と関心が寄せられるようになりました。

また、AIは分析や評価も得意なので、こちらが話した内容に対する指摘・フィードバックも可能ですし、レベル判定や学習履歴に応じたレッスン提案もしてくれます。AIは単に「英会話の相手になる」というだけでなく、苦手な分野に絞った学習提案や、学習者にとって最適な内容・タイミングでの復習を促すなど、「英語学習を効率的・効果的に進める」サポートをしてくれる、心強い存在なんです。

■どんなサービスがあるの?

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ChatGPTをはじめとする生成AIが進化した現在、続々と「AI英会話」サービスが登場しています。多くは、音声認識と生成AI、合成音声を組み合わせて「会話」ができるもので、これまで足りていなかったアウトプットの機会を「いつでもどこでも」提供しています。また、これに加えて豊富なレッスンで「インプット」も十分に行えるものや、復習機能が充実しているものもあります。代表的なものとしては私たちの運営する「スピークバディ」を含め、こちらの4サービスが挙げられます。

● スピークバディ
利用者300万人を超えるNo.1(*)AI英会話サービス。オリジナルのストーリーのもと、AIキャラクター(バディ)とのロールプレイ(対話)練習を通じて英会話に頻出の「キーフレーズ」を、活用シーンとセットで習得します。2023年にリリースした生成AIを活用したフリートーク機能では、レッスンでインプットした「キーフレーズ」を活用して、自分で会話を組み立てます。

● Duolingo
初めての言語でもゲーム感覚で学習することができる多言語学習プラットフォーム。
Duolingo maxと呼ばれるフリートーク機能は、生成AIを活用しており、会話に加え内容を改善するためのフィードバックがついています。(※日本では2023年12月現在未提供)

● Speak
生成AIを活用した「AI会話」がとても自然だと話題に。シリコンバレー発で韓国でヒットした後、2023年2月に日本版をローンチしました。 ネイティブ話者による豊富なビデオレッスンも用意しているほか、「AI会話」は会話の後により適切な表現への改善を促すフィードバックも。

● ELSA speak
もともとは発音矯正に特化。発音と語彙の学習に特化し、自信を持って英語を話せるようになるようサポートするアプリです。2023年にリリースしたAIチューターでは、会話後、発音・語彙・文法に対する精緻なフィードバックが得られます。

● ChatGPT
上記4つはAIを活用して英語学習や英会話を行うことに特化したアプリですが、ChatGPTをそのまま英会話に活用するという方もいます。ChatGPTの進化も目覚ましく、今では音声でかなり自然な会話ができるようになりました。ただ学習目的で用意されたサービスではないため、難易度調整を自分で行ったり、継続のためには強い意思をもつ必要がある、体系だった学習にはなりづらいという点では、一定以上は話せる上級者の方におすすめかもしれません。

■人との英会話に対するメリットは?

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AI英会話が便利そうなのは分かったけれど、そうは言っても「英会話」は本来人間と話すためのもの。オンライン英会話も普及して、以前よりも楽に始められるようになった今、敢えてAIと話すメリットは何?そう思う方も多くいらっしゃるかもしれません。しかし、AIとの英会話や英語学習には先にお伝えした「効率性」に加えて、明らかなメリットがあるんです。

一つは予約が不要で、いつでもどこでもスキマ時間にできること。

オンライン英会話をしたり英会話教室に通う際、予定していた時間に急用が入ったり、気に入った講師の予約がなかなか取れなかったりと、レッスンに間隔が空いてしまうことがあります。また、仕事や家事が忙しく、まとまった時間が取れないことも多々ありますよね。継続が重要な語学学習において、予約が不要で、まとまった時間ではなくてもスキマで続けられることは大きなメリットとなります。

また、間違えても恥ずかしくない・うまく話せなくても気疲れしないのも大きなメリットです。

人間誰しも、ひとまえで間違えると恥ずかしさや気まずさを覚えます。またたとえ講師相手でも何度も詰まってしまったり、うまく発音できないことが続くと、少しずつストレスが蓄積してしまいます。特に人に気をつかう傾向のある日本人は、この「心理的ストレス」が原因で挫折してしまうことも多いようです。AI相手であればいくら間違えても大丈夫です。

そして続ける上で重要な費用。AI英会話は講師を必要としない分、安価に抑えられます。オンライン英会話が月額8000円以上はかかる中、AI英会話であれば月額〜3000円台となります。特に今、円安で外国人講師の人件費が上がりつつあることもあり、この価格優位性もあなどることはできません。

■AI英会話の注意点・デメリットは?

一方で、もちろん相手が人でないことによるデメリットもあります。

まず一点目は「いつでもどこでもできる」ことで、逆に学習習慣が定着しづらいこと。予約した先生を待たせたり、キャンセルすることが不要なため、罪悪感なくサボってしまいがち。これを避けるためにも、1日の中で学習する時間を決めたり、連続して学習するとメダルが得られる・効果が可視化されるなど、継続を促す工夫が凝らされたAI英会話を利用するのがおすすめです。

また、対人特有の緊張感が無いこともデメリットと言えるかもしれません。しかしこれは、「ストレスフリーな状況であれば、ちゃんと話せるようになってから、緊張感ある場での実践に進む」のがおすすめ。楽器でもスポーツでも、練習・素振りで満足行く動きができてはじめて、本番でも成果が出せるものです。

また、実は「まずは話してみる」という取り組み順にもデメリットはあります。十分なインプットをする前に「まず話す」機会を持つと「話すための基礎知識(語彙やフレーズ、会話の型)」が不足しているがために、あたまが真っ白になってしまうのです。会話を成立させるための十分なインプット・それを活かして自分で会話を組み立てるアウトプット、このサイクルを頻度高く回すことで、会話力が強化されていきます。AI英会話サービスを選ぶ際には、「アウトプット」だけでなく「インプット」が十分に用意されているかを確認する、というのはぜひ注意していただきたい点です。

■スピークバディ:豊富なインプットと適度な緊張感のアウトプット

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スピークバディは、2016年にリリースした日本発のAI英会話アプリ。第二言語習得理論とAIテクノロジーを融合させた画期的な英会話を提供しています。どのような特徴があるのか、いくつかご紹介します。
 

AIが英語力を分析して自動カリキュラムを生成
自分に合ったレベルのレッスンを受けることは上達への近道です。スピークバディでは国際基準(*2)に基づいた10段階で、AIが英会話力をチェックし、その結果と学習目的に応じて最適なカリキュラムを設定します。

体系的なカリキュラムで確実に上達
設定されたカリキュラムに沿って、毎日のレッスンやエクササイズを進めることで、体系的に会話に頻出のフレーズや単語・イディオムなどを習得します。「今日は何をしよう?」「そろそろ復習した方が良いかな?」という悩みが不要になり、着実に上達することができます。

音声認識・合成音声・自然言語処理などを活用した会話レッスン
全800を越すレッスンでは、オリジナルのストーリーのもと、個性豊かなAIキャラクター(バディ)たちと現実に近いシーンでの会話を繰り広げながら、会話に頻出のキーフレーズ、単語、イディオムなどを学びます。学習者はストーリーの主人公で、シーンによって変化する背景や音響・表情豊かなバディたちと共に、まるで友人や同僚と会話しているかのような楽しさでレッスンを受けることができます。

学んだキーフレーズを「適度な緊張感」のもと、実践する
レッスン直後の「バディチャット」では、インプットしたキーフレーズを活用し、会話のゴールを達成できるよう自分で会話を組み立てます。会話場面では、適度な緊張感が出るよう演出が工夫されており、現実の一歩手前としての英会話の実践機会になります。先にお伝えしたように「十分なインプット」と「アウトプット」両方の機会を得られるAI英会話です。

 

いかがでしたでしょうか。

こちらの記事では、AI英会話のメリットやデメリット、AI英会話を選ぶ上での注意点を解説しました。より多くの方が、AI技術を活用することで、もっと便利に・もっと効果的に英会話力を上達させられるよう、私たちスピークバディも引き続きサービスの強化・改善につとめて行きます。


*1 App Follow(https://appfollow.io/)調べ App Store教育カテゴリ 2020年1月において
*2 CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)をベースにした日本の英語教育での利用を目的に構築された、新しい英語能力の到達度指標であるCEFR-J

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