すぐ使える!グラフや表を印象づける、英語プレゼンテクニック

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グラフや表を、うまく英語で説明できますか?

ビジネス英語の中でも、特別なスキルが必要とされる英語でのプレゼンテーション。
特に、プレゼンの中で必ずと言っていいほど登場するグラフや表、数値に関する英語表現は、確実にマスターしたいところですが、苦手意識をお持ちの方も多いかもしれません。

今回は、こういったグラフなどを、効果的に紹介するスキルやフレーズをご紹介します。

まずはスライドを100%、味方につけよう!

プレゼンでは多くの場合、パワーポイントを使います。
つまり、聴衆の前で,スライドを見せながら発表することがほとんどでしょう。

このスライドを効果的に使えば、たとえ話すことに自信がなくとも、プレゼンの説得力がぐっと上がります。

そこで、まずはじめに、この動画を5分ほど見てください。
これは、あの有名なアップルのSteve Jobsのプレゼンの様子です。

いかがでしたか?
彼のプレゼンに吸い込まれたのではないでしょうか。

Steve Jobsは、ご存知の通り、プレゼンの神と呼ばれていました。
彼のプレゼンには成功の秘訣が沢山詰まっています。
彼のプレゼンから、まずは特に効果的なスライドの使い方を見ていきたいと思います。

1. 1スライド=1メッセージの法則

まずは、Steveのプレゼンのスライドに注目してみてください。
アップルという、世界を代表するIT企業のプレゼンでありながら、Steveのプレゼンのスライド1枚1枚は、非常に簡素で単純です。

技巧を駆使したような凝ったスライドはほとんどなく、単に図や絵を貼り付けただけのスライドの連続であることがわかります。

それはなぜでしょう?

プレゼンを見る聴衆は、
「耳で」発表者の話す言葉を聞き、同時に
「目で」スライドを追わなければいけません。

もし1枚のスライドにいくつものグラフや表や文字があると、
スライドを「目で」追いかける方に集中してしまい、
発表者の話す言葉がまったく「耳に」入ってきません。

つまり、発表者が伝えたいことが、伝わりにくくなってしまうのです。

ですので、かならず1枚のスライドでは1つのグラフや図のみを記載し、ひと目見ればすぐに理解できるようなスライドにすることが大切です。

そして、そこから伝えたいメッセージも1つのみにとどめるよう、こころがけましょう。

○良い例


✗悪い例

2. ブランク(空白)のスライドを使う

Steveのプレゼンを見ると、彼は何度か、アップルのロゴが入っただけのスライドを表示させ、聴衆を彼の話す言葉に集中させています。

スライドが、このように特に意味のないものなので、聴衆も動くSteveに意識を集中することができ、より彼の発話に引き込まれていくのです。

このように、スライドにはかならず文章や絵が入っていなければいけないわけではありません。

ときには、「何も書いていない真っ白(もしくは真っ黒)なブランク(空白)のスライド」や、「会社のロゴのみが入ったスライド」を挿入し、発表者の発話に集中してもらう、というスキルを使ってみましょう。

またこのときに、聴衆に質問を投げかけ、考える時間を与えることで、プレゼンに参加してもらうというテクニックも使ってみてもいいでしょう。

スライドがブランクだからこそ、聴衆は「目で」何かを追う必要がなくなり、その分、「頭で」考える時間が持てるのです。

3.Pause(沈黙の時間)をうまく利用する

Steveのプレゼンを見れば、彼が非常にゆっくりと発話をし、ときには、何も話さない、沈黙の時間を使っているのがわかります。

私が数える限り、なんと10秒ほど、ただただ沈黙している部分すらありました。

日本人の私達は、慣れない英語のプレゼンでは特に、「必死に暗記した文章をとにかく滞りなく話す」という間違いに陥りがちです。

しかし聴衆の立場からすると、ずっと同じテンポで話を聞かされ続けると、集中力が持たず、ときに眠くなり、本当に伝えたいことが伝わらない恐れがあります。

そこで効果的なのがSteveも行っている沈黙の時間、「Pause」です。

つまり、発話と発話の間に、数秒の沈黙を入れていくのです。

これは発表者にとっては、若干勇気が必要なスキルではありますが、一方で、今すぐにでも取り入れることができ、かつ大きな効果をもたらします。

この時大切なことは、この沈黙の間、発表者は聴衆をぐるりと見回し、目と目を合わせるアイコンタクトを行います。

聴衆と目をあわせて、目で語りかけるのです。

聴衆は、こうして目で語りかけられることで、否応でもこのプレゼンに参加せざるを得なくなるでしょう。

よりプロフェッショナルな表現を使って、英語のプレゼンを印象づけよう

スライドができたら、次はどう言葉で表現するかです。

単調になりがちなグラフや表、数値の紹介を、いかに説得力のある表現を使って、印象づけていくか。ここでは一歩進んだ、効果的な表現をご紹介したいと思います。

1.印象に残るプレゼンをするために ~増加減少に必須の副詞を覚えよう~

グラフや表、数値を表現する際には、とくに目を見張る変化があった部分を、ピンポイントでしっかり指摘し、強調することが大切です。

間違っても、単にグラフを1から10まで全て読み上げてはいけません。

ピンポイントで指摘する場所が決まったら、是非、下記のような副詞を使って強調してみてください。

<大幅に:Significantly、Substantially>

例1:In 2017, magazine consumption increased significantly between January and March.
(2017年、1月から3月にかけて雑誌の消費は大幅に増加しました。)

例2:Sales substantially increased after July.
(7月以降、売上が大幅に増加しました。)

<急速に:Rapidly、Quickly>

例1:After April, magazine consumption increased quickly until July.
(4月以降、7月にかけて、雑誌の消費は急速に伸びました。)

例2:Share prices fell rapidly.
(株価が急速に下がりました。)

いかがでしょう。太字の副詞がない場合とある場合で、読み比べてみると、印象がかなり異なることがわかります。

また、こういった増加、減少を印象付ける副詞は、特にその部分を強く発音することが大切です。

さらに、手や表情などのジェスチャーも、是非加えて話してください。
多少オーバーだと感じるくらいのジェスチャーが効果的です。

2.単調なプレゼンを避けるために ~変化を強調する動詞を覚えよう~

グラフや数値の変化を述べる際、まずはincrease(増える)やremain(変化なし)、decrease(減る)などのシンプルな動詞を覚えるところからスタートするかもしれません。

しかし基本的な動詞を一度覚えてしまうと、ついつい、そればかりを使ってしまい、結果としてとても単調なプレゼンになってしまいがちです。

グラフ内で、変化を特に強調したいときには、いつもとはすこし違った動詞を使うことで、よりプロフェッショナルなプレゼンになり、かつ、変化を印象付けることができ、説得力のあるプレゼンとなるはずです。

下記にいくつかの例をあげますので、是非使ってみてください。

<跳ね上がる:Jump>

例: The price of oil jumped in 2017.
(原油価格が2017年は跳ね上がりました。)

<急上昇する:Rocket>

例:Prices have rocketed since 2016.
(2016年以降、物価が急上昇しています。)

<達する:Peak>

例:In July, Sales peaked at 3000.
(7月に売上は3000個に達しました。)

<下げ止まる:Bottom out>
Price bottomed out in July and started to rise again after a while.
(価格は7月に底をつき、しばらくして再び上昇しはじめました。)

<急落する:plummet>
The demand plummeted in April.
(4月に需要が急落しました。)

これらの動詞を使う場合も、発表の際は、この動詞をぜひ強調して発言してください。きっと印象的な発表になるはずです。

効果的なテクニックで、英語でのプレゼンを制する

いかがでしたか。

グラフや表などを英語で説明するのは、一見難しく、ハードルが高く感じますが、スライドを効果的に活用したり、いつもとは少し異なる単語を使って説明することで、随分印象が変わるものです。

ビジネス英語に自信のない方でも、すぐに取り入れられるテクニックですので、会議や商談の場面で、是非今日から使ってみてくださいね。

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Madam Calamar

小さい頃に英会話スクールの体験で「バナーナ」と何度も発音させられて以来、十数年間、英語が大嫌いだったのに、なぜか今は英語にまつわる仕事をしています。イギリスへの語学留学や、カナダでの就業経験があります。旅行と食べ歩きと文学散策が大好きです!

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